Nada Yoga Japan主催・ラーガを学ぶオンラインワークショップのイメージイラストを描き続けています。
この絵は白鳥のラーガ・ハンスドワニHamsdhwaniのイメージ。
ラーガとはインドに伝わる数百とある音階とその奏法。
それぞれのラーガの持つ、気配、のようなものを、実際にその音源を聴きながら自動筆記さながら「描き落とす」、そんなふうにしてこちら側にやってきたイメージの数々は、私の奥底から生まれたものなのだか、それとも遠い太古や遥かな未来からやってきたものなのだか。きっと、そのどれもであって、それらが繋がる場所からこぼれ落ちたようなものなのだと感じています。
Nada Yoga Japanとのご縁で2024年9月、今までに描いてきたラーガに関する作品たちを展示させて頂ける運びとなりました。
世界文化遺産である京都・上賀茂神社。境内にある重要文化財の建物「丁屋ちょうのや」内で行われるインド古典音楽のコンサートの場での絵の展示。
この日のコンサートのメイン奏者はNada Yoga Japan代表のgumiさんの師であり、インドのカヤール声楽のトップ奏者であるデバシシjiとラーギニji。
私が絵に込めた音が、重要文化財の空間で、インドのトップアーティストの一人であるデバシシjiの演奏と響き合う奇跡。
今までに描かせて頂いた作品たち
Bhimpalasi
Yaman
Ahir bhairav
Megh
Hamsdhwani
一枚一枚が呼吸して、奏でていた。
コンサートは異次元に引き込まれるような壮大な宇宙観を持っていて、そこには至福が満ちていて、知ったつもり・分かったつもりになっていた音たちが私の見たことのない質感でそこに在ることの新鮮な驚きとか、私が勝手に限界を定めていた、伝える・受け取る許容値が軽やかに塗り替えられていく感動とか、それが最もシンプルな形で引き起こされていく安心感で心が丸裸になる感じとか。
私が気付かぬうちに設定してその範囲の中にとどまっている許容値、一流と呼ばれる人たちの表現はそれを外してくれる。
そして、それこそが、「ナーダが共鳴する」という現象を象徴しているように思えた。
デバシシjiによるナーダヨガのワークショップで出会い直した
Sa Re Ga Ma Pa Dha Ni Sa
この人は、なんて愛おしそうにそのひとつひとつの名を呼ぶのだろうと。
それは小手先の技術の凄さとかではなく、極限まで削ぎ落としたシンプルさの中にあるもの。経験・体験の深さから来るなにか。
コールアンドレスポンスで、一音ごとに丁寧に触れていく。
徐々に技法が入って複雑になっていく中で、音と音の間に、今まで気づかなかった音があることに気付く。
だんだん、音と音じゃないものの境目が溶けていって、私と私じゃないものの境目が溶けていく。
その時に、その境目を作っていたのは私が無意識のうちに定めた境界線でありリミットであることに気付く。
そこに気付くと、その境界線が溶けていく。
溶ける、その瞬間に満ちる感覚を至福と呼ばずして何と呼ぼう。
振動により内と外を繋ぐ。
プラスの周波数とマイナスの周波数が同じだけ満たされた時に広がる無音の感覚。
実は私たちは、いつでもそこに繋がっている。
これからも、一流と呼ばれる人にはなるべく会いにいこう。
そうやって私のリミットをどんどん外していって、本来の私に出会いなおしに行く。
この日、その共鳴の中に私の絵があって、絵に関して寄せていただいた数々の感想の中にもその人それぞれの共鳴を見て取る事ができ、本当に幸せでした。
音、色、その他のもの、全ては周波数として波をえがき、奏で、ナーダとして共鳴する。
絵を見るシチュエーションって大事だなぁって気付かせてもらえたこの機会。
額におさまった子たちはいつもより輝いて見えたよ。
絵を描いてて良かった!
最後の舞台挨拶では絵師として紹介して頂き、演奏中に踊りまくって汗だくぐしゃぐしゃの状態で壇上にひっぱり上げられ(完全に油断してた)、出演アーティストの皆様と共にデバシシjiからマーラーとドゥバッタの贈呈を受けるという栄誉まで頂きました。
この場に繋げてくれた企画・運営のgumiさん。
師に対してのリスペクトのかたち、その姿勢から多くを学ばせて頂いています!
準備や後片付け、楽屋の雰囲気、そして打ち上げまで。gumiさんを取り巻くあたたかい輪の中で満ち満ちた一日でした。
これからもgumiさんの活動を、絵師として、歌うたいとして、時にはそういう肩書きをぜんぶ外したあちゃという存在として、ともに彩っていけますように。
デバシシjiとラーギニjiと、そして音楽仲間ゆうさん
(ゆうさんとはアルバムの音源でも共演しています)。
Nada Yoga Japanのロゴと一緒に写真を撮ってもらいました。
後にはgumiさんも〜。
ロゴのデザインもさせて頂いています。
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