Union Yoga Japan主催トシさんによる呼吸法講座基礎編のテキスト&講座内で使われる資料の挿絵を描かせて頂きました。
テキストは基礎的な呼吸についての概論と実践について記したものが、なんと全部で280ページ超え!A4サイズで280ページなのでものすごい情報量。
講座内で使う資料は削りに削って500枚ほど!
そこに、たくさんの絵とデザインと言葉たちが散りばめられています。
私からとめどなく表出されるありのままの状態の色々は、形が定まらずとりとめがないものが多いのだけど、それがトシさんと共鳴すると、安定したり体裁が整う事が多く、いつもその存在に支えられ救われている。
そんなトシさんが長年大切に続けている呼吸法講座。
その内容を一新するにあたり、講座内で使われる資料とテキストの挿絵制作のお声がけを頂いたのが、2年ほど前。
対話の中で紡がれていく言葉とデザイン。
内容を構成していく中での私からの問いかけが、目前のトシさんではなくてその向こうに鎮座する呼吸の神様に向けたものになっているような感覚があった。
精妙に、おごそかに。
形を持たずとりとめのない形而上のものを、こちら側に呼び寄せる。
あるでもない、ないでもないものが
ある
とされた瞬間に私達の内に立ち現れる質感を、ここで生み出されたものたちは纏っている。
それはとても神聖で、同時にとても普遍的なもの。
一冊の本を作るっていうのは思った以上に労力が必要で、構築しては崩し、また構築し直す事を気が遠くなるほど繰り返し、何度見返しても「これで完璧!」とはならない。
でも、自分の中で、完璧なものを作るために妥協したくない想いや、全ての工程を端折らずに丁寧に積み重ねていきたい想いがずっとあって、とにかくタイムリミットまでやれる事を全力で全部やりました。
多分これは、素人がやる事じゃない。けど、やれるだけやってみた。
約2年、ものすごい手間と時間をかけたけど、その間、ずっと喜びや幸せが共にあった。
だって、この本に向き合っている間、ずっと呼吸と向き合う事ができるのだから。
それがどれほど幸せな事か、講座を受けたら分かるはず。
左脳担当トシ、右脳担当あちゃ、としばしば言われるのだけど、共に作ったこのテキストは理論と感覚のハーモニーがとても気持ちいい。
シャープなんだけど軽くて、専門的なんだけどどこか素朴で親しみがある。
この一冊が、なんだか人格を持ったキャラクターのような、有機的で、本当に素晴らしい、愛すべき一冊に仕上がったと思っています。
読んだらすぐに使える知恵を詰め込みながらも、何年も呼吸と向き合い続けた先で読み返した時にやっと気づく宝石のような言葉が沢山散りばめられているよう。
呼吸をしているすべての人の本棚に置いて欲しい一冊。
そして、呼吸をしているすべての人に受けてほしい講座です。
呼吸法講座に関する最新情報はホームページから。
次回の講座は2025年7月スタートです!
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