Nada Yoga Japan

呼吸にのって心地よく巡る、音と時間とプラーナがえがく物語。


宇宙の全ては振動でできている。


振動=音(ナーダ)を使ってヨガの目的である内と外を繋いでいくことを実践する手段をナーダヨガと呼びます。

そのナーダヨガの学びと実践をサポートするコミュニティ、Nada Yoga Japanのロゴを描かせていただだきました。


目にうつる色、耳で聞く音、体や物質を作る素粒子、それらを含めた、宇宙の全ては振動でできている。

Nada Yogaとは、振動を通して内なる宇宙と外にある宇宙を繋げること。

Nada Yogaの学びを通して出会えた先生達や仲間達から頂いた沢山の学びと気づき、そこからうまれたインスピレーションを込めて、縁ある先生方からの教えを中心に、さまざまなコンセプトを盛り込んだロゴができあがりました。


描いている時はただ心地良さに身を任せて無心で進めていたのだけど。

こうしてうまれてきた絵を見ながら、ここにある様々な顕れを感じ、絵を見ながらぼんやりと受け取った、この絵の中に含まれているエッセンスを言葉にしてみました。




わたしたちが日々紡ぐ音たちは、振動となり、宇宙の揺らぎと混ざり合い、響き合う。

それはまた内なる宇宙へも浸透してゆき、体の中心をまっすぐに通るスシュムナー=”霊的な道”を振動させ、生涯をかけて光を上昇させてゆくといいます。


内側に浸透する音は、その霊的な道筋の上にあるそれぞれの色をもつ6つのチャクラ=”私たちが人間的にクリアしていくべき課題”を照らしながら成熟をうながし、覚醒させ、私たちを悟りへと導く。


NadaYogaJapanのロゴは、命の根源から悟りへとたどるそれぞれのチャクラに定められた色で彩られています。


体の下部から上部に向けて、赤、黄、橙、緑、水色、青。


それぞれの色の中にあるグラデーションは、私達の呼吸のゆらぎ。


私達の命そのものともいえる呼吸を使って、放つ音。


ひとつひとつの呼吸が彩りを帯びて、音色となっていくさま。

(のちに出てくるラーガという言葉には、彩り、という意味があります)



このデザインには、上半分と対照になって下半分に逆方向の色の移り変わりが描かれています。

これは、インド古典音楽の演奏の形式になぞらえた表現。


基礎になるSaの音、根源の音から徐々に音の上昇を作ることで音に命を与え、プラーナ(氣)を通していくのだけど、上昇と同じくらい大切になってくるのが下降するエネルギー。


しっかりと下降して根を下ろすことによって、相対的に上昇するエネルギーも強くなっていく。音のもつ、拮抗したバランスの美しさをこの絵の中に表しています。



NadaYogaを行う上で大切なことの一つが、数千年前から継承されているインドの音階であるラーガを習得するということ。


ラーガの世界観から生まれた”宇宙樹”という言葉。


ラーガの世界に没頭しながら音を感じる時の、植物がのびのびと地に根付いて天に伸びていくような感覚。


数百とあるラーガそれぞれが、まるで多様な植物たちのようにそれぞれの性質を持っているのを観察し、歩み寄るような面白さ。


ラーガの在り方を植物になぞらえ、根っこと茎と葉っぱのイメージで、植物がのびのびと地に根付いて天に伸びるようなデザインにしました。



ラーガはまた、刻とともにあるものでもあります。


ラーガによって演奏されるべき時間帯や季節が異なり、ラーガそれ自体の中に大きな時間の流れが含まれています。


太古からの螺旋をえがいたような時間軸の中で繰り返し奏でられてきた旋律に、今私たちは新たな一音を重ねている。


その大きな巡りをイメージして、上下の球には太陽と月のイメージで色を添えました。



この球はまた、7番目のチャクラ”サハスラーラ”が持つ色、白のイメージも含んでいます。





文字について


NadaYogaJapanの中にある6つの三角形にそれぞれのチャクラの色を配置しました。


三角形はインドで重要視される完全数”3”でできた調和のシンボル。


チャクラの観点で見てみると、第4チャクラ”アナハタ”のシンボルは上むきの三角形と下向きの三角形を重ねた六方星として表され、上向きの三角形は精神(目に見えない世界)、下向きの三角形は肉体(目に見える世界)を表し、それを重ねた六方星はその二つの世界の統合を表すシンボルと考えられています。


そしてまたアナハタチャクラはハートの中心に位置していて、呼吸の中心となる肺のある場所でもあり、ハートを開く、愛を解き放つなど、音を扱う時に大切になってくる感覚がつまったところ。


”アナハタ”とは、打たれざる音、耳では聞こえない内側の微細な音という意味があり、その音の存在はナーダヨガを行っていく中で大切な要素になっています。


ロゴの中の上向き、下向きの三角形にそれぞれのチャクラの色を入れることによって音による統合の願いを込めています。





ぱっと見て可愛い、楽しそう、そんな雰囲気が伝わればもう充分なんだけどね。



色と音と祈りの言葉。


私が小さい頃からずっと、きっと生まれる前からずっと共にあった感覚。


私と世界とを結びつけるもの。


色々な表現や活動をしていく中でそんなことをより意識しながら純度を高めて、いまここでNada Yoga に出会えて。


私と世界を結びつけているもの、それを知識として学び、経験として落とし込むことは癒しに繋がり、それは癒しを伝えることに繋がっていくんだなと、ぼんやりと感じはじめてる。


今の私は、表現すること、が、伝える(そして受け取る)、ことに切り替わっていく、とても大きな変化のグラデーションの真っ只中。



Acha's works

日常と背中合わせの宇宙を えがく うたう

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